25 novembre 2001 -
いやはやもー。他のコーナーはちょくちょく更新していたもんで、あんまり自覚がなかったんだけど、気づいたら半年ほっぽってしまってた「るいるい日記」(大汗)。やっと更新です。ごめんなさいなのだー。
というわけで、おわびにかなり新しめと思われるルイ情報を。
「らふろんとまん」5tetとか他にもいろいろなパターンでライヴしまくりのルイですが、またまた新しいグループが始動します。グループ名は「Napoli's Walls」...初演は Festival Sons d'Hiverの2月9日を予定。
メンバーは、ルイとおなじみのヴァンサン・クルトワ(チェロ)の他はルイ的にはニューフェース。まずコルネットetc.プレーヤー&ヴォイス・パフォーマーのメデリック・コリニョン、クロード・バルテルミーが今年リリースした「Sereine」で「はいやややや〜〜!」と叫んでいる彼は1970年生まれ。今年のONJのメンバーにもなってたっけ。彼はなんだか凄く面白そうだなあと思っていたのですが、やっぱりルイも目をつけたか〜。彼の参加で期待できるのは、このグループではルイの今までのレギュラーグループではほとんどなかった「ヴォイス」がかなりフィーチャーされるのかも、ということ。今、ルイはときどきカトリーヌ・ジョニオーとデュオをやっているし、ヴォイス系でなにかやりたいのでは。
それから、ギタリストのHasse Poulsen。すでに名前が読めない(ハッセ・プールセン??)のだけどデンマーク出身だそうです。私はこのグループ参加というので初めて名前を知ったくらいで申し訳ないのですが、1965年生まれの彼、ジョエル・レアンドルとフランソワ・ウールと一緒にトリオ組んだりとかキャリアは多彩。このひとの演奏が聴ける音源があったらぜひ教えてください。
Napoli's Wallsの結成については、しばらく前からルイの所属するアンクリネゾンでも予告が出ていたのですが、数日前にアクセスしたところ、新たに紹介文がアップされていました。この文章が、他のプロモーション用紹介文と雰囲気がずいぶん違う。これってルイが自分で書いたのでは?と、マネージャーさんに問い合わせたところ、やっぱりルイでした。
そんなわけで、ルイ自身による「Napoli's Walls」、マネージャーさんの了解を得ましてここに訳を載せようと思い・・・ます・・・が・・・これ、えらく難しいのよ・・・誤訳必至。許して。
通りすがりの街で城壁に音楽を探すこと。
壁は閉じこめ、隠し、滲み出す。
積み重なる層や石積み、書き遺された文字、増築や修復箇所を読みとる。
だからこそ、ナポリだ。
そしてこの街の壁には、辿るべき糸のようにエルネスト・ピニョン−エルネストの作品が描かれている。
ナポリは自身の過去と共にあり、その過去は現在にも生きられている。
インプロヴィゼーションはこの街で、自分によく似た、完全にカオティックな構造を発見する。さらに、ナポリ方言にもインプロヴィゼーションにも「未来形」は存在しない。
フォルクロールではなく、フィクション。ヴェスヴィオ山は圧力を保ち続けるだろう。この壁から、シンプルで生命力に溢れたフォルムを生み出すのだ。
えー・・・(^^;)
ちなみにエルネスト・ピニョン−エルネストの作品を探したら、こんなページが見つかりましたよ。
http://www.art-public.com/artiste/pignon-ernest/
ナポリの壁に描いた作品や、リヨンの電話ボックスに描いたものも見られます。そういえばリヨンって、建物の壁にいろんな絵が描いてあるのね(落書き系ではない)。なにもない壁に窓や扉を描いただまし絵っぽいのとか、リヨンの古今有名人のポートレイトとか。あのなかにピニョン−エルネストのもあったのかなあ。
それとさ、ナポリ方言ってほんとに未来形ないの?面白いなあ。
長くなっちゃったけど、一部で予告してたので、続けて書きます。
今週、11/28-30にHaskフェスが控えているブノワ・デルベック。いつもるいるいサイトに写真を送ってくれるシャルル君がインタヴューしたCitizenjazzの記事でも話題になっていますが、これからブノワには2大レコーディング・プロジェクトが待っています。
ひとつは待望の、カトリーヌ&リサイクラーズの新譜!来年1月に、かなりの長期間スタジオでレコーディングを予定。しかも曲数も25曲を超えるっていうんだけど、ほんと??
それから、ブノワ初のソロアルバム!Plushから出した「Pianobook」もソロっぽいんだけど、あれはスティーヴ・アルグエルとの隠れデュオだから、ほんとにほんとのソロは今度が初めて、のはず。
タイトルは「Echos d'Aka」、その名の通りポリリズムばりばりで、すごーくアブストラクトな作品になるって。レコーディングは12月中旬、カナダのヴァンクーヴァーで行われます。ブノワは今年、prix Villa Medicis Hors les Mursっていうフランス外務省と文化通信省から出る奨学金を受けることができて、その奨学金で実現するプロジェクトだそう。ヴァンクーヴァーではソロを6曲レコーディングして、パリに帰ってからその6曲をエレクトロニクスで処理してもう6曲つくるってことみたい。
リリース予定は2002年秋、レーベルは「Delbecq 5」同様カナダのSonglines。「スーパーオーディオCD」仕様で出るそうです。がんばれ、ぶのわー。