16 octobre 1999 -
先日手に入れたばかりのCD、"TOL"は、アフリカ系で確かリヨン在住のピアニスト、チャンゴデイの過去の録音をセレクトして収録したアルバムらしく、チャンゴデイ自身のレーベルと思われるVolcanicからリリースされています。
しばらく前に、フランス人の方から「リヨンのFNACでこんなCDを見つけたが知っているか」というメールが来て、その方の下さったinfoをとりあえず載せつつディスクを探していたのですが、再びメールをくれた彼が「ディストリビューターがVolcanicを扱わなくなったようだから日本では入手が難しいんじゃないか。でもリヨンでは簡単に買えるから、よかったら送るよ」と言ってくれて、お言葉に甘えて送ってもらった次第です。
infoをもらった時から気になっていたのが、LPで出ていた"BALLADE OBSCURE"との関係。LPでもルイが演奏しているのは2曲だから、たぶん同じ曲なんだろうとは思っていたのだけど、曲名が違うのがナゾだったという。
で、聴いてみたら...どっちも同じ曲でした。(^^;)
なんでわざわざタイトルを変えたのかは未だにナゾなんだけど。
それにしても、このディスク見れば見るほど怪しい。送ってくれた人も「正規盤かブートかわからない」と言っていたのだけど、曲名と共演者以外に詳しいクレジットは全然ついてないし、チャンゴデイ自身のイラストが使われているジャケットはデザインが(人に指摘していただいてやっと気付いたのだけど)なんだかEMANEMレーベルのバッタもん(^^;)みたいだし、なにより、明らかに音源はLPなのね。ノイズがぶちぶちいってる。本人がマスターテープ失くしたってことかい。
チャンゴデイというひと、やったらレコーディングの数は多いそうで、しかもやったらいろんなミュージシャンと共演していて(リヨンで自分の店を持っていたそうなので、要するに出演者とかたっぱしから共演してたんじゃないかという...)、Volcanic名義の復刻CDは何枚か東京のレコードやさんでも見かけたことあるんだけど、そういうCDもみんなLP音源だったんだろうか。
ともかくルイ参加作としては(ルイが、えっ?と驚くほどフツーのジャズっぽい演奏をしているという意味でも^^;)珍盤の1枚ではないか、と思うのでありました。