BIOGRAPHIE de Louis Sclavis
dernière mise à jour: 19/08/1999
LOUIS SCLAVIS ルイ・スクラヴィス
1953年2月2日、フランス、リヨン生まれ。
クラリネット、バスクラリネット、サクソフォン(ソプラノ、バリトン、アルト)奏者、コンポーザー。
1962
町の吹奏楽団でクラリネットを学ぶ。ニューオルリンズ・ジャズ(シドニー・ベシェ、アルバート・ニコラス)を聴く。
1968
リヨン在住のサクソフォン奏者、モーリス・メルルの演奏を聴く。メルルとは後にARFIで一緒に活動。同年、リヨン国立音楽院に入学、3年間学ぶ。
1970-71
リセの仲間たちとともに即興音楽を知り、演劇、ダンスに関心を持つ。アーチー・シェップ、アート・アンサンブル・オブ・シカゴ、チャールス・ミンガス、サン・ラーなど多くのコンサートを体験。1971年、リセと音楽院を退学。演劇の音楽を手がける。
1973
バスクラリネットを学ぶ。
1974
モーリス・メルルの誘いを受け、フリージャズ・ワークショップ(後のワークショップ・ド・リヨン)に参加。
1975-1976
歌手コレット・マニーと共演。ワークショップ・ド・リヨン、マーヴェラス・バンド結成。グルノーブル出身の歌手、クレールのアルバムに参加、その他にも様々な演奏活動を行う。
1976年末、モーリス・メルル、ジャン・ボルカト、アラン・ジベール等とともにARFI(L'ASSOCIATION A LA RECHERCHE D'UN FOLKLORE IMAGINAIRE、空想的民俗音楽探求協会)結成。マーヴェラス・バンドとワークショップ・ド・リヨンの集合体ともなるビッグバンド、マルミト・アンフェルナルの活動も始まる。
1977
ユゼスト・フェスティバルでベルナール・リュバ(p, ds, accordeon)と出会い、彼のグループに参加。
1979
ミッシェル・ポルタル、ジャック・ディドナト、ジャン=ルイ・ショータンと共にクラリネット・カルテットに参加。また、アンリ・テクシェ(b)のバンドに参加。
フィリップ・デシュペ(g)、ドミニク・ピファレリ(vln)等と出会う。
1980-81
クリス・マグレガーの「Brotherhood of Breath」に参加。初のソロアルバム『Ad Augusta Per Angustia』(NATO)を録音。FMPレーベルのミュージシャン(エヴァン・パーカー、ペーター・ブロッツマン...)と共演。
クリスチアーヌ・ヴェリセルの劇団「Image Aigue」の専属作曲家となる。演出家ジャン=ルイ・マルティネッリの作品の音楽も担当。
1982
最初のグループ「Le Tour de France」ツアー。メンバーはベニャ・アチアリ(vo)、ミッシェル・ドネダ(reeds)、フィリップ・デシュペ(g)、イヴ・ロベール(tb)、アラン・ジベール(tb)、ジェラール・シラキューザ(perc)。
写真家ギイ・ル・ケレックとのコラボレーションを始める。
1984
ソロアルバム『Clarinettes』(IDA)を制作。
クリスチャン・ヴィル(ds)、フランソワ・ロラン(p,synth)、ブルーノ・シュヴィヨン(b)とカルテット結成。
1986
アンソニー・ブラクストン(reeds)、ジャンルイジ・トロヴェシ(reeds)、マルク・ペロンヌ(accordeon)等と共演。
1988
ジャンゴ・ラインハルト賞を受賞。
映画『Tous pour un!』(ジャン=ルイ・コモリ監督作品)の音楽を担当。振付家マチルド・モニエと出会い、以後、彼女のダンス作品の音楽を多く手がける。
ジャック・ディドナト、アルマン・アングステと共に「Trio de Clarinettes」の活動開始(1991年、アルバム『Live in Berlin』(FMP)リリース)。
1989
ARFIより独立(メンバーとの交流、共演は継続)。
カルテットの活動により、欧州の優れたクリエーターに授与される「バルセロナ・ビエンナーレ」最高賞受賞。
ブリティッシュ・ジャズ・アワード「最優秀外国人アーティスト」に選出。
民俗音楽の歌手アンドレ・リクロと共にアルバム『Le Partage des eaux』(SILEX)制作。
1990
アルド・ロマーノ(ds)、アンリ・テクシェ(b)との「アフリカン・トリオ」プロジェクト開始、初のアフリカ・ツアー(1993年、1997年にもアフリカ・ツアーを行う)。
パリ・ジャズフェスティバルのデューク・エリントンに捧げるプロジェクトのためにセクステットを結成、アルバム『Ellington on the air』(IDA)を制作(「ジャンゴ・ドール'93」で年間国内最優秀ジャズ・ディスクに選出される)。
9月、カルテットによる初来日公演。
1991
ミュージック・メティス・フェスティバル(アングーレム)でのプロジェクト「Indigene」で、ブルターニュ地方の伝統音楽を演奏するQuintet Clarinettesと共演。
1992
ドミニク・ピファレリ(vln)、ブルーノ・シュヴィヨン(b)、マルク・デュクレ(g)と共に「アコースティック・カルテット」結成(1994年、ECMよりアルバムリリース)。
1993
「Trio de Clarinettes」と「Arcado String Trio」(マーク・ドレッサー(b)、マーク・フェルドマン(vln)、エルンスト・ライセハー(cello))による「Double Trio」バンリュー・ブルー・フェスティバル(パリ)で初演。以後、メールス、ヴァンドゥーヴル、グルノーブル等のフェスティバルに参加(1995年、『Green Dolphy Suite』(ENJA) リリース)。
1994
ブルーノ・シュヴィヨン(b)、フランソワ・メルヴィル(ds)とトリオ結成。
セクステットによる「Les Violences de Rameau」プロジェクト開始(1996年、ECMよりアルバムリリース)。
ティム・バーン(reeds)、ノエル・アクショテ(g)とのトリオで複数のフェスティバルに参加。
9月、アコースティック・カルテットによる来日公演(ECM創立25周年記念コンサート)。
1996
ラヴェル弦楽四重奏団と共演。シュヴィヨン、メルヴィルとのトリオにレイ・アンダーソン(tb)、ジャン=ルイ・マティニエ(accordeon)を加え、ラ・ヴィレット・ジャズフェスティバル(パリ)、メールス・フェスティバル等に参加。
ディノ・サルーシ(bandoneon)とのデュオで欧州ツアー。
フランス文化省より「Grand Prix National de la Musique」授与。
1997
ソン・ディヴェール・フェスティバル(パリ)で、フレッド・フリス(g)、ジャン=ピエール・ドゥルーエ(perc)とのトリオ初演。
ドナウエッシンゲン音楽祭で、ピエール・ファーヴル(ds,perc)、ライセハー(cello)、シュヴィヨン(b)、アルカディ・シルクロッペル(frenchhorn) とのクインテットによるコンサート。
1998
ミッシェル・ポルタル(reeds)、ダニエル・ユメール(ds)等と中国、ヴェトナム公演。
1999
ベルトラン・タヴェルニエ監督作品『今日からスタート(Ca commence aujourd'hui)』の映画音楽を手がける。
3月、トリオによる来日公演。
(続く)