「French Mail Box」初稿より
しかし、これを書いた時には、まさかフェスティヴァル存続問題が起こるなどとは夢にも思っていなかったのよね〜〜(^^;)
☆フェスティヴァル・シーズンのフランス
●一年中どこかしらで大小さまざまな規模のジャズ・フェスティヴァルが行わ
れているフランスだが、やはり開催が集中するのは6月〜9月。Jazzmagazine
誌などで特集記事が組まれたり、インターネット上でも様々なフェスティヴァ
ル情報が見つかるので、夏にフランス旅行の計画がある人はチェックして
おこう。
●いま、筆者の手元にあるJazzman誌5月号にも、ぼちぼち夏のフェスティヴァ
ル情報が掲載されている(6月号か7月号でフェスティヴァル特集が組まれる
はず)が、6月29日〜7月8日(7月2〜5日は休み)、パリ郊外ラ・ヴィ
レットで開かれる「Villette Jazz Festival」の広告をみると、今年のプログ
ラムは強力だ。
まずは初日6月29日、ONJを彷彿させる強烈な新譜「Sereine」(Labe
l Bleu)(7)をリリースしたクロード・バルテルミーのライヴが無料!スクラ
ヴィス以降のクラリネット・プレーヤーとして最注目株のローラン・ドゥオール
率いるブラスバンドも無料!「Leandre-Marguet-Maneri-Ryan」とは、ジョエル
・レアンドル、クリストフ・マルゲに、マネリは息子の方?Ryanはエヴァン・
パーカーと共に来日したジョエル・ライアンだろうか。するとこのメンバーで
エレクトロ・アコースティックなライヴが展開されるのかも。そしてなんといっ
てもミッシェル・ポルタル/ジョーイ・バロン/ブルーノ・シュヴィヨンのトリ
オ!このトリオの来日公演ってなんとか実現できないものでしょうか。
6月30日はスティーヴ・コールマン、リシャール・ガリアーノ&エディ・
ルイス、ジョーイ・バロン他。7月1日はホランド/アバークロンビー/
ディジョネット、ポール・ブレイ・トリオ、アーマッド・ジャマル他。
7月6日は、本誌前号「Musician's File」でご紹介したギタリスト、ダヴィ
ッド・シュヴァリエの「Des nouvelles de Buzzati」がある。イタリアの作家
ディノ・ブツァーティをモチーフにしたこのプロジェクトはシュヴァリエ自身
のアイデアによるもの。彼のウェブサイトにプレス資料が掲載されているのを
読むと、シュヴァリエのお母さんはイタリア人だそうで、彼自身も完璧に仏・
伊バイリンガルなのだという(このあたり、やはりお母さんがイタリア人でパ
ゾリーニの詩をテーマにソロ・コンサートを行っているブルーノ・シュヴィヨ
ンに似てるかも)。どおりでウェブサイトもイタリア語版があるわけだ。メン
バーはイヴ・ロベール(tb)、ミッシェル・マッソ(tuba)他6名のミュージシャ
ンに加え、フランソワ・アカールという俳優も出演する。この日は他に、ビル
・フリゼール・クァルテット、ワールド・サクソフォン・クァルテット、AR
FIのプロジェクトなど。
7月7日の目玉はブラジルの2大スター、ジルベルト・ジルとミルトン・ナ
シメントの共演ステージだと思うけど、フランス勢ではルイ・スクラヴィスや
イヴ・ロベール、ボヤン・Zも登場。最終日7月8日は、シャーリー・ホーン
、デイヴ・ダグラス、デヴィッド・マレイ、ウィレム・ブロイカー・コレクテ
ィーフのステージがある。
各日、複数の会場に分かれて開催されるらしいので、ウェブサイトなどで詳
しいプログラムをチェックしてから、行ってらっしゃい。
関連リンク:
Villette Jazz Festival http://www.cite-musique.fr/villettejazz/
David Chevallier http://perso.infonie.fr/daviche/
フランスのジャズフェスティヴァル情報が見つかる主なウェブサイト:
http://www.jazzvalley.com
http://www.jazzmagazine.com
2001年12月31日の日記に戻る
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